吉野川は四国三郎という別名を持つ
日本三大暴川の一つです。
全長194mで高知県から徳島県に流れ海に注いでいます。
その大河の高知県側は尺鮎、
巨鮎の川として全国的に有名です。
下流の徳島県に池田ダムがあり、
天然遡上の多い年は魚道を上って多くの鮎が遡上し、
高知県側に着いたころには尺鮎だらけという事もありましたが、
今では遡上もめっきり減り放流鮎に頼っています。
川相は巨石、巨岩の中を流れる
水量の非常に多い激流急流の川で
ラフティングの名所でもあります。
このような吉野川では鮎が友釣りで掛かりだすのが
7月後半から8月です。
放流鮎でも8月になると尺鮎も出始めるため、
地元高知県はもとより関東周辺からも遠征組が押し寄せます。
ポイントは早明浦ダムより下流ですが、
途中にある魚道の無い山崎調整ダムによって状況は大きく変わります。
山崎ダムより上流は放流量も多く、
水量も下流ほど多くないので釣りやすく河原もあります。
そこそこ数釣りは出来ても尺鮎の可能性は極端に低くなります。
ポイントは本山という町の周辺に沢山あり、
ここにオトリ店もあるので便利です。
一方山崎ダムより下流は初めのうちは水量はやや多いですが、
豊永に入ると発電所があり、そこでの放水により水量は一気に増えます。
この水量の増えた豊永から徳島県の県境あたりまでは
尺鮎、巨鮎のメインポイントとなります。
すべてのポイントが道路から川まで遠く足腰の強さが必要となります。
そして川は水量が非常に多いため
泳ぎの達者な人でないと鮎釣りは成立しません。
川幅も狭いところで20m、広いところでは50m以上あります。
水量がい多い為ほとんど立ち込めないので、
流れに乗って泳ぎ大岩に乗って釣りという離れ業が必要な場所もあります。
それゆえサラ場と言われる
竿の入っていないポイントには巨鮎が潜んでいます。
こんな川相のため数釣りは無理で一発大物狙いの釣り場です。
9月いっぱいまで尺鮎は狙えますが、
一番の狙い目は8月末から9月前半にある、
池田ダムへの維持放水カットの日です。
維持放水をカットすると推移が一気に1m以上下がります。
こうなると立ちこみも可能になり、竿の入っていないポイントが狙えます。
早い者勝ちで大きい鮎から順番に掛かって行きます。
このように鮎釣りには特殊な河川です。
吉野川での鮎釣りは初心者には不向きですが、
九州の球磨川に遠征してみようという人には最適の河川です。
近年は漁協により釣り場への降り口の看板もかけられ、
初めての人にも優しい河川になっています。
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